東北大学 農学部 農芸化学科卒
茨城大学学術研究院応用生物学野 教授
(担当:農学部、大学院農学研究科)
1991年 新属新種の水素酸化細菌の単離とHydrogenovibrio属の創設
2011年 酸素耐性膜結合型ヒドロゲナーゼの発見
2014年 日本化学会BCSJ賞
日本農芸化学会・日本生物工学会・環境バイオテクノロジー学会所属
著書 水素細菌によるグリコーゲンおよび養魚飼料用タンパク質資源の生産,「独立栄養微生物によるCO2資源化技術」シーエムシー出版(2023)
著書 ヒドロゲナーゼ反応のエネルギー供給系への応用, 「微生物機能を活用した革新的生産技術の最前線 ―ミニマムゲノムファクトリーとシステムバイオロジー―」シーエムシー出版(2007)
水素酸化細菌は水素を酸化してエネルギーを獲得し、炭酸固定により増殖することができる独立栄養細菌です。本菌の卓越した炭酸固定能力を利用して、炭酸ガスの削減と有用資源化(カーボンリサイクル)に資することを目指しています。また、水素を酸化する酵素であるヒドロゲナーゼは水素燃料電池触媒や水素の合成への利用が期待されていますが、安定性に優れた酵素を探索し、その仕組みを解明することで、ヒドロゲナーゼの改良や優れた人工酵素の開発に貢献することを目指しています。
水素酸化細菌のバイアル瓶での培養の様子。多様な水素酸化細菌を自然界から探索・分離し、有用炭酸固定微生物のライブラリー化とその特徴等のデータベース充実に資する研究を行っています。
水素酸化細菌のジャー培養による増殖条件解析や生産物試験の様子。水素とCO2を原料とした有用炭素資源の生産試験等を行っています。