東京農工大学大学院連合農学研究科 博士課程修了
茨城大学学術研究院応用生物学野 教授
(担当:農学部、大学院農学研究科)
(兼務:東京農工大学大学院連合農学研究科)
2023年 Saito M, Asayama M ら. (責任著者) Biotechnology Reports, 37, e00769【緑藻コーラストレラによる油とカロテノイド色素の共生産】
2021年 Sasaki M, Asayama M ら. (責任著者) Carbohydrate Polymers, 254, 117252【緑藻パラクロレラ由来の菌体外多糖の特徴・機能解析】
2008年 Asayama M, Imamura S. (責任著者) Nucleic Acids Research, 36: 5297-305【藍藻6803株グループ3型シグマ因子 SigFのプロモーター認識能】
2007年 Horie Y, Asayama M ら. (責任著者) Molecular Genomics and Genetics, 278: 331-346【藍藻におけるRNA分解酵素 RNaseEの発現と機能解析】
農芸化学会・分子生物学会・生物工学会 所属
2023年 朝山宗彦「微細藻類による次世代モノづくりのための照射光波長の効果」環境報告書2023 (茨城大学) グリーンフロンティア報告書1-5:19-21
2017年 日原由香子, 朝山宗彦, 蘆田弘樹, 天尾豊, 新井宗仁, 粟井光一郎, 得平茂樹, 小山内崇, 鞆達也, 成川礼, 蓮沼誠久, 増川一「多彩な戦略で挑むシアノバクテリア由来の燃料生産 〜持続可能な第三世代バイオ燃料生産の最前線〜」化学と生物55(2):88-97
2004年 農芸化学奨励賞受賞総説「光合成微生物の光誘導性遺伝子発現調節機構:転写・後転写に関与するシス配列とトランス因子」日本農芸化学会誌78(8):10-17 (2004)
取得特許:9件
光合成生物(主に微細藻類)における遺伝子発現メカニズム(転写やRNAの安定性を制御する因子)を解析する基礎研究をしています。転写では藍藻モデル株RNAポリメラーゼのシグマ因子遺伝子の発現と機能の解明に取り組んでいます。また新規 RNA安定化因子を発見し、その作用機序について研究しています。一方、自然界より単離した新種藻のゲノム解読や有用物質(脂質・糖質・タンパク質・色素)の高度生産技術開発に関する応用研究をしています。これら生産物は、飲食品・化粧品・医薬品・肥料・燃料などの素材として役立ちます。以上のように、光合成生物の潜在的な能力を分子レベルで理解し、最大限に引き出すことができれば、例えば、地球温暖化の一因になっている炭酸ガスを藻の培養に有効に利用し、地球環境に優しいモノづくりに貢献することができます。
【図1】光合成微生物に関する基礎・応用研究の概要
新種微細藻を自然界より探索し、ゲノムや遺伝子の性質や機能を解析することで、それを有用物質生産に役立てる基礎・応用研究をしています。これらの研究は、光合成生物の特性を活かしたSDGsに貢献します。
【図2】新種藻2株の生産する有用物質
単離した特許藻のうち、緑藻パラクロレラBX1.5株は飲食品・医薬品に適した油と多糖を細胞内・外に同時に高生産することができます。一方、緑藻コーラストレラD3-1(赤色素生産藻)株は健康食品・化粧品に適した油と色素を細胞内に高生産することができます。私たちは産学官(企業・大学/研究所・省庁)連携プロジェクトを通じ、これら有用藻による社会実装を目指しています。