京都大学大学院 人間・環境学研究科 博士後期課程修了
日本学術振興会特別研究員(PD)
京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 特任講師
茨城大学学術研究院応用生物学野 准教授
(担当:農学部、大学院農学研究科)
(兼務:東京農工大学大学院連合農学研究科)
中平 洋一 (2024) 化学と生物 62 137-144.
Nakahira et al. (2021) Front. Plant Sci. 12 717952.
2017年 「第1回茨城テックグランプリ」 リバネス賞
Nakahira et al. (2013) Biosci. Biotech. Biochem 77 2140-2143.
日本植物生理学会所属
日本植物バイオテクノロジー学会所属
日本農芸化学会所属
日本分子生物学会所属
「葉緑体」は光合成で獲得したエネルギーをもとに、さまざまな代謝産物を合成する“天然の化学工場”ともいうべき細胞小器官です。 また、葉緑体は“細胞内共生”したシアノバクテリアを起源とするため、独自のDNAをもっています。種子植物の葉緑体ゲノムは、100個程度の遺伝子をコードする小さな環状二本鎖DNAですが、1つの植物細胞に1,000個(コピー)以上も存在します。この“圧倒的なコピー数”を背景に、(大腸菌にも匹敵するレベルで)目的タンパク質を大量生産できるのが、 葉緑体DNAへの遺伝子導入技術である【葉緑体工学】の利点です。 私たちは、【葉緑体工学】を用いて、さまざまな社会問題の解決に貢献できる遺伝子組換え植物の開発を進めています。
「葉緑体工学」を用いて開発中の遺伝子組換え植物としては、
1)食べるワクチン植物
2)バイオジェット燃料を生産する植物
3)光る鑑賞用植物
などがあります。
現在、「食べるワクチン植物」の開発は、“養殖魚”を対象に進めていますが、魚で有効性が確認できれば、他の動物(鶏・家畜・伴侶動物など)用のワクチン開発も進める予定です。将来的には、ヒト(医療)用も視野に入れています。