九州大学大学院 農学研究科 農芸化学専攻 博士課程修了
九州大学大学院農学研究院助手
茨城大学学術研究院応用生物学野
(担当:農学部、大学院農学研究科)
(兼務:東京農工大学大学院連合農学研究科)
Biosci. Biotechnol. Biochem., 86, 1071-1074(2022)
Biosci. Biotechnol. Biochem., 84, 563-574 (2020)
Food Chem., 128, 909-915 (2011)
Insect Biochem. Mol. Biol., 40, 835-846 (2010)
日本農芸化学会、日本生化学会、日本蛋白質科学会、日本食品化学工学会所属
みなさんが普段、口にしている食品には3つの機能(働き)があると言われています。1つ目は、生命活動に不可欠な栄養素が含まれるという「栄養機能」、2つ目は、食べて美味しく感じ、満足感を与えるような「感覚機能」、3つ目は、人の生体リズムを調節したり、病気を予防するような働き、つまり「生体調節機能」です。この3つ目の働きに着目した食品は、特定保健用食品や機能性表示食品という名称で、多くの製品を目にすることができます。しかし、世の中には、まだまだ非常に多くの食品素材があり、現在でも、食品素材の新しい機能が発見されることも珍しくありません。私たちの研究室では、アピオスという機能性野菜や食用昆虫などのような食品素材から血圧低下作用や骨保護作用を発揮するような機能性物質の探索を行っており、新たな機能や効果が明らかになれば、その食品素材の高付加価値化に繋がっていくことが期待できます。
アピオスはマメ科植物でありながら、塊茎(イモ)を食用としています。アピオス中にはさまざまな機能性物質が存在しています。
昆虫はサステナブルな食料資源と言われていますが、見た目や嫌悪感のため、昆虫食は広がりを見せていません。そこで食用昆虫の高付加価値化による昆虫食の推進を目指し、食用昆虫から機能性物質の探索を試みています。