京都大学大学院農学研究科 博士後期課程 修了
京都大学大学院農学研究科 講師
茨城大学農学部 准教授
茨城大学学術研究院応用生物学野 教授
(担当:農学部、大学院農学研究科)
(兼務:東京農工大学大学院連合農学研究科)
2003年 農業土木学会論文奨励賞
2012年 農業農村工学会研究奨励賞
Maeda, S., Kawachi, T., Unami, K., Takeuchi, J. and Ichion, E. (2010): Controlling wasteloads from point and nonpoint sources to river system by GIS-aided epsilon robust optimization model, Journal of Hydro-environment Research, 4(1), pp.27-36.
Maeda, S. (2013): A simulation-optimization method for ecohydraulic design of fish habitat in a canal, Ecological Engineering, 61, pp.182-189.
農業農村工学会所属
土木学会所属
応用生態工学会所属
茨城県農林水産部総合評価委員会委員(2021─現在)
水路や河川における流れの観測とモデル化に基づいて、魚類の生息場評価や生態系に配慮した施設について研究しています。農業水路は水田と河川・湖沼・海を繋ぐ水域であり、元来、重要な魚類の生息・繁殖地です。しかし、治水や農業生産性の向上を重視した水路整備が推進される傾向が強く、水路の魚類保全はあまり進んでいません。そのため研究室では、農業活動と生態環境の調和を目指して、モデリングを重視した研究をしています。例えば、流れの数値シミュレーションと魚類が好む環境の情報を組み合わせた魚類生息場の評価、深層学習を用いた画像内の魚類の自動検出、魚巣や魚溜のような生態系に配慮した施設設計・維持管理について研究しています。これらの研究や農業土木学や地域環境工学の教育を通じて、農業の活性化とともに、魚類をはじめとした生物の種多様性が維持される豊かな社会の実現に貢献したいと考えています。
写真上段左は河川の魚類生息場適性(HSI)の推定例、上段中央と右は農業水路での流速観測と魚類採捕調査の様子、下段左は水田地帯における排水路調査の様子、下段右は魚巣と魚溜がある水路における流速の数値シミュレーションの例です。