横浜市立大学大学院総合理学研究科 博士課程中退
日本学術振興会特別研究員
茨城大学学術研究院応用生物学野 准教授
(担当:農学部、大学院農学研究科)
Kojima et al. (2013) Molecular characterization of a novel armadillo repeat-like protein gene differentially induced by high-salt stress and dehydration from the model legume Lotus japonicus. Plant Mol. Biol. Rep. 31:698-706.
Tachi et al. (2009) Molecular characterization of a novel soybean gene encoding a neutral PR-5 protein induced by high-salt stress. Plant Physiol. Biochem. 47:73-79.
日本植物バイオテクノロジー学会 所属
日本農芸化学会 所属
日本植物生理学会 所属
地中に根を深く張って生活する植物は、私たち人間とは異なり、一年の中で、あるいは、一日の中で変化する自然環境から逃れることができません。植物は環境の変化に対して見た目に大きく変わらないため、一見鈍感なように見えますが、細胞の中ではわずかな環境の変化も素早く認識し、優れた環境応答力・ストレス耐性力を発揮しています。私たちの研究室では、植物がもつ塩ストレスに対する応答機構・耐性システムを分子・細胞・形態レベルで理解し、耐塩性作物の開発に利用できる有用な遺伝子の同定を目指しています。現在、機能未知なダイズの塩ストレス応答遺伝子に注目し、遺伝子組換え植物に付与される耐塩性能力や塩ストレスに対する組織特異的発現性、タンパク質の特性等に基づき、その機能の特徴付けを進めています。
異なる濃度の塩化ナトリウムNaClを含む水耕液で発芽させたダイズの写真です。耐塩性ダイズの開発に向けて、100 mM NaClで処理したダイズから塩ストレス応答遺伝子106種類を単離しました。現在、この遺伝子群の機能解析を通じて、植物の塩ストレス応答・耐性能力を強化できる遺伝子を探索しています。