東京大学大学院農学・生命科学研究科博士課程
茨城大学学術研究院応用生物学野 准教授
(担当:農学部、大学院農学研究科)
2004年度 農業土木学会研究奨励賞「直播稲作の大区画水田への導入に関する一連の研究」
2009年度 農村計画学会ベストペーパー賞「滞在型市民農園利用者への支援を目的とした地元住民組織の実態および計画上の注意点―クラインガルテン八千代の「田舎の親せき制度」を事例として―」
農村計画学会 査読委員長(現職) 他に編集委員長,学術研究委員長を歴任
農業農村工学会
『中山間地域ハンドブック』(農文協,2022)分担執筆
阿見町 人と自然がおりなす輝くまち創生有識者会議 委員長
山がちなわが国には、農業生産や生活の条件が不利な山あいの地域が各地に広がっています。こうした地域を中山間地域といいます。いま、わが国全体が少子・高齢化に直面していますが、中山間地域は30年以上も前からそうした問題に悩み続けており、すなわちそこには近い将来のわが国の姿があります。したがって、いまの中山間地域について考えることは、未来の日本について考えることにつながります。 そうした思いのもと、私の研究室では中山間地域を元気にするための活動や研究を行っています。特に、いわゆる都市農村交流、つまり農村地域における生産や文化伝承、地域資源保全などのさまざまな活動に対し、都市住民がいかに効果的・持続的に関われるかについて研究を進めています。
棚田は中山間地域を代表する景観のひとつです。ところが、区画が小さくて形が悪く、機械化が困難なため、放っておくとやがて耕作が放棄されてしまいます。一方で都市住民の中には、自然豊かな棚田で農業体験をしてみたい!と考えている人が少なくありません。そこで、そうした都市住民の力を借りながら、棚田を保全していこうという取り組みがあります。都市農村交流とはこうした活動を表します。