東京農工大学 連合農学研究科 生物生産科学専攻 修了
農研機構野菜花き研究部門 特別研究員
茨城大学学術研究院応用生物学野 講師
(担当:農学部、大学院農学研究科)
(兼務:東京農工大学大学院連合農学研究科)
2021年 令和3年度園芸学会秋季大会優秀発表賞受賞
園芸学会
国際園芸学会
生物環境工学会
食品保蔵科学会
根研究学会
茨城県は農業生産額が日本で第3位であり、その内の約50%が野菜や果物などの園芸作物です。 私は温室内でイチゴなどの果実的野菜を中心に栽培し、栽培技術や植物の生理特性を活かして園芸作物が安定してたくさん収穫できるような栽培技術の開発を目指しています。また、園芸作物が育ってきた温室内の環境や、収穫後の貯蔵環境によって品質も大きく変わってきます。そのため、園芸作物の鮮度を長持ちさせるための殺菌技術や鮮度の低下を見極めるための研究も行っています。
私たちの研究グループでは、イチゴを約15品種育てています。人間と同じようにイチゴの品種にも個性がありますが、私はその中でもたくさん果実が収穫できる品種の特性は何かを明らかにしようとしています。これにより、暖房費や肥料などを減らした状態でもたくさん収穫ができるような品種の育成につながると考えています。
ブルーベリーは自然条件で栽培すると、6~8月の間でしか果実を収穫できません。最近はケーキなどの加工品にも多く使われるようになったブルーベリーですが、国産のブルーベリーを秋~冬などにも消費できるように長期間保存できる技術を開発しています。この写真は、ブルーベリー果実を貯蔵する間オゾンガスを供給し果実の表面についている菌を殺菌することで、どのくらいの期間果実を保存できるかについて実験しています。