研究者詳細

  • 研究者写真

  • 教員氏名
    安江 健(やすえ たけし)
    専攻
    食生命科学科
    学位
    博士(農学)
    経歴

    北海道大学 大学院農学研究科 畜産学専攻 博士後期課程修了

    茨城大学学術研究院応用生物学野 教授

    (担当:農学部、大学院農学研究科)

    専門分野
    家畜行動学・家畜管理学
    主な業績

    Yasue T.,N.Sakamoto, N.Hirayama, M.Komatsuzaki, Y.Yamakawa, H.Takahashi, S.Shibanuma, D.Kohari, T.Okayama, A.Toyoda, Effects of farming activity, including horticulture and interaction with farm animals, on the psychological and physiological status of adults with mental disorders. Japan. J. Hum. Anim. Relat, 64:49–57. 2023.

    安江健・秋元花苗・秀嶋絵里,乳房カバーを用いた短時間の授乳制限が耕作放棄地放牧における母子ヤギの行動と搾乳量に及ぼす影響.日本畜産学会報 85:539-547. 2014.

    安江健・金原徹・中村豊・松澤安夫,発酵米ぬかの化学的品質とヤギによる嗜好性の継時的変化.Animal Behaviour and Management, 50:101-108. 2014.

    Yasue,T., S.Kondo, M.Okubo and Y.Asahida, The effect of paddock topography on resting-site preference of grazing cattle in a hilly pasture during summer season. Grassland Science, 43:196-201. 1997.

    その他

    動物の行動と管理学会、ほか所属

    応用動物行動学会/日本家畜管理学会(現:動物の行動と管理学会)共通会長(2015─2017)

    編著書『動物の飼育管理』文永堂出版(2017)ほか

    研究キーワード
    家畜・家禽動物行動学アニマルウェルフェア

家畜の多面的活用を目指して行動学的にアプローチ!

  • 応用動物(つまり家畜)の行動を研究するとともに、動物の行動を人の生活に役立てたり、動物の飼育環境を改善したりに応用するための研究・教育を行っている研究室です。温室効果ガスの排出や糞尿による環境汚染などの点で近年では「家畜不要論」も囁かれていますが、家畜は食料生産に加えて様々な恩恵を我々人類に与えてくれています。我々は家畜の多面的活用の一環として、近年はヤギの食草・排泄行動を利用した耕作放棄地の植生管理と放射性物質の除染に関する研究や、家畜の対人行動を障害のある方たちの「癒し」に活用する研究に取り組んでいます。

  • 耕作放棄地などの放牧地では、家畜の排泄物は広範囲に振り撒かれますが、高所を好むヤギの場合、2階建ての休息舎を設置すれば8割近くの糞を放射性物質とともに床下から簡便に回収することができます。家畜福祉と糞回収効率の両面から、全頭が一斉に長時間休息が可能な条件について、ヤギの行動面から研究しています。

  • 画像1その1
  • ウシやヤギの対人反応をうまく活用すれば、動物とのふれあいが健常者や精神疾患のある方の自律神経の緊張を緩和できることを示してきました。しかし見知らぬ人との接触が家畜にストレスとなってしまっては一方的な搾取となってしまいます。現在は各種行動テストにおける行動反応や心拍変動の特徴から、不特定の人との接触をストレスと感じないヤギ個体を選別可能な行動指標を検索しています。

  • 画像2その1

関連リンク

研究に関するお問い合わせ
取材のお申込み