大学院(博士課程)
東京農工大学大学院連合農学研究科
本研究科を修了した後の進路の選択肢として、東京農工大学を基幹大学とし、茨城大学、宇都宮大学の3 大学が連携して教育・研究に当たる東京農工大学大学院連合農学研究科(博士課程)へ進学することも可能です。連合農学研究科は、一大学のみでは期待し難い分野を相互に補いつつ、生物生産の維持向上に関する諸科学、生物資源・生物機能の活用と生物素材の保存等にかかわる生物利用科学の深化・発展に資するとともに、それを応用した生物利用科学、環境科学に関する高度の専門的能力と豊かな学識をそなえた研究者を育成し、人類の生活のために必須の生物資源開発関連科学の大部分を占める農学の発展のために資することはもちろん、科学の進歩と生物関連産業の諸分野発展に寄与することを目的としています。
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茨城大学大学院農学研究科 -
東京農工大学大学院農学府 -
宇都宮大学大学院農学研究科
松本 雄一(まつもと ゆういち)
2002年3月茨城大学農学部卒業
2004年3月茨城大学大学院農学研究科(修士課程)修了
2004年4月茨城県庁(農業職)入庁
2008年10月東京農工大学大学院連合農学研究科(博士課程)入学
2011年9月東京農工大学大学院連合農学研究科(博士課程)修了
2013年11月茨城県庁退職
2013年12月佐賀大学農学部着任
- 勤務先
- 佐賀大学 農学部 講師
- 主な業務
- 蔬菜園芸学分野の教育・研究、地域・企業と連携した商品開発

博士課程では研究の本当の楽しさを実感できます!研究者の道を歩んでみませんか?
私は理系として専門性を高めたく修士課程に進学しました。修士では専門分野の奥深さなどを知ることができ、博士課程への進学にも興味を持ちましたが、覚悟を決めることができず修士で県庁に就職しています。その後も研究への興味は持ち続けていたところ、採用4年目に念願の試験場配属になりました。イチゴやメロンの育種担当でしたが、「仕事としての研究」では大学と違って指導教員がいないので自分で課題を解決する必要があります。私は修士での能力に限界を感じ、「より良い成果を出したい。」と社会人のまま博士課程で学び直すことにしました。
博士課程ではここでは挙げきれないほどの多くの経験を積むことができました。特に「研究成果を査読論文として発表する」という経験からは、「研究をどう進めれば良いのか」を明確にできるようになり、「研究とは何か」が初めて分かった気がしました。考察をまとめていく過程で新たな着想が生まれるのはとても楽しく、それが新たなテーマになるとなおさらやる気が出てきます。ここで身に着けた能力は県庁の仕事でも役立ち、様々な成果に繋がりました。その後、さらに本格的に研究を行いたいと思い、大学教員に転職しています。
博士課程で得られる「課題を見つけ解決する能力」は、研究職はもちろん企画・開発など様々な仕事に役立ちます。後輩の皆さんも博士課程で「研究の楽しさ」と「実践的な能力」を身に着け、研究者や専門家としての道を歩んでみませんか。